ぬく森の想い

こんにちは、「木の家 ぬく森」の店長、林昌宏です。ぬく森は、昭和21年創業の材木店から生まれた新築・リフォーム店です。無垢の木を住まいに取り入れ、木のぬくもりや安らぎを感じながら、暮らしていただけたら…そんなことを日々思いながら、お客様の大切な家を共に考え、つくっています。

材木店がプロデュースする新築・リフォーム店だからこそ提案できる、デザイン。適材適所の木づかい。住む人の目線に立ち、寄り添い、メリットもデメリットも理解したうえで、木と共に暮らす住まいを提供するべく、ひたすら誠実に家づくりに取り組んでいます。

「ここが古くなったから…、あそこが壊れたから…」というきっかけはもちろん、「これからはこんな暮らし方がしてみたい」という夢や希望があれば、ぜひお聞かせください。リフォーム・リノベーションや増築・減築、新築・建て替えなど様々な規模の中から、お客様にあった、最適な家づくり・暮らしづくりを、お手伝いいたします。

材木屋で育った店長のはなし

ちょっと話をさかのぼります。

「木の家 ぬく森」の運営会社である「株式会社共栄」は、昭和21年に祖父が始めた丸太の製材工場が出発点でした。祖父は戦後の日本が復活と成長を遂げるなか、良質な住宅向けの木材を供給していこうと、材木店を切り盛りしていました。

ところが創業者である祖父は、仕事中の不慮の事故により、会社の工場内で急逝してしまいます。
廃業もささやかれた中、突然二代目社長となった当時27歳の伯父を中心に、弟である私の父や、従業員のみなさんが一丸となってその危機を乗り越え、その後も、まさに共に支え合い、誠実に木材業に向き合ってきました。
現在の「共栄」は、その信頼の積み重ねのおかげで、令和の時代となった今も、たくさんのお客様に愛され、日々事業を続けられているのだと思います。

私は、そのような環境のなかで生まれ育ちました。大人たちが忙しく働くなか、私の物心ついた時の遊び場は、木材倉庫である林場（りんば）や丸太のころがった工場、そして住まいも兼ねた事務所でした。
学校から帰ってくると、父たちが材木をかついでいるのを得意がって真似し、配送に出かけるトラックに乗せてもらっては現場まで付いていく。それが子ども時代の当たり前の日常だったのです。

ただ、材木屋という仕事がちょっと嫌いになった時期もありました。
「テレビの中のお父さん」は、スーツにネクタイ。でもうちのお父さんは、作業着で木くずだらけ。それをカッコ悪いと思ってしまったのかもしれません。
しかし、それでも私は父の姿を探しては、それを追いかけていました。ネクタイはしていなかったけど、丸太から材木ができるのを見たり、積んである材木の上を歩いたり、重たい材木をかついで褒めてもらったり… 材木屋で過ごす日々が素直に楽しかったのです。
そして、一生懸命働くその姿は成長とともに誇らしく思えるようになり、いつか自分もこの材木屋で働きたいと強く思わせるものとなったのでした。

私は大学を卒業後、大手ハウスメーカーで住宅営業を4年間務めていました。そして、ついに子どものころ思い描いた決断する時がきたのです。私が材木店に入社して任されたのは、当時松下電工のフランチャイズ店に加盟していたリフォーム部門でした。イメージしていたそれとは少し違いましたが、ピカピカのキッチンや、機能的な建材を使ったリフォームはお客様にとても喜ばれ、私自身もやりがいを感じるようになっていきました。しかし、どこか物足りないものを感じている自分も確かに存在していました。脳裏には、危ないと怒られながらも林場で遊び、木の香りに囲まれていた日々がいつもあったのです。

「もっと材木屋らしい住まいを提供したい」その思いを社長たちにぶつけ、今の「ぬく森」へと生まれ変わったのが平成19年。以降、その思いを芯に据え、お客様に寄り添う新築・リフォーム店として、日々お客様のご要望をうかがい、その理想の暮らしの実現に全力を尽くしています。

「林」という名字の一家が、木を取り扱い、ぬく森という名前であたたかい住まいを提供する。私たちは、木とは切っても切れない縁があるようです。これからも、木と共に生きていく…そんな覚悟も抱きつつ、この仕事にひたむきに取り組んでいきたいと思います。

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