和モダンスタイルの寝室バリアフリーリフォーム

case data

◯建物 一戸建て(木造)
◯施工部位  リフォーム
◯工期 2週間

築40年を超えた和室の寝室を、洋室にリフォームした事例です。ずっとご夫婦で畳に布団を敷いてお休みになられていましたが、高齢になられてからは畳にベッドを置いてご利用されていました。数年前にご主人様が他界され奥様おひとりのお部屋ととなり、足腰の弱った今後も暮らしやすいようにとバリアフリーのリフォームをされることに。一段上がっていた寝室を廊下とフラットにしたり、畳をベットや車椅子の使いやすいフローリングしたり、高齢者が安全に安心して暮らせる工夫を各所に施しました。

BEFORE

8畳の和室にベッドを2台設置していました。

BEFORE

築40年を超えていたため、クローゼット(ご主人用)の扉や襖なども傷んでいました。

BEFORE

畳にベッドを置いていたため、畳の傷みも目立っていました。

BEFORE

和室の入口には段差があり、足腰が弱った奥様は出入りが辛くなっていました。

AFTER
和の雰囲気を生かしながら、明るい和モダンインテリアにリフォーム。入り口の段差の分、床を下げる形になりました。奥様がもともとの障子の雰囲気がお好きだったので、障子のようなデザインで断熱効果を得られるYKK APの内窓プラマードUをご提案。床はオークの幅広フローリングで落ち着いた印象に。壁は既存のじゅらく壁の上から、リフォーム用のじゅらくを重ねて塗りました。
AFTER
クローゼットと押し入れになっていた部分は、どちらもオープンな空間にリフォーム。暮らし方次第で多様に使用できるようにしました。当面は、片方にハンガーパイプを取り付けてオープンなクローゼットにし、片方には愛用の鏡台を置いて身支度スペースとして使用されます。
AFTER
入り口の段差を解消に完全にフラットにしました。足腰が弱った体での歩行がラクになったのはもちろん、車椅子や歩行器を使用してもスムーズに出入りできます。
AFTER
ハンガーパイプは奥様が無理なく届くように低めの位置に取り付けました、
AFTER
断熱内窓を取り付けたことで、冷暖房の効率がアップしました。冬は窓際からくる冷えもなくなり、音もぐっと静かに。結露もなくなって、快適な空間づくりに一役買っています。
AFTER
柱や長押などはリフォーム前のものをそのまま活かし、床が下がった20 cm分露出した部分には新たにピーラー材で化粧しました。
AFTER
断熱内窓は「YKK AP プラマードU」の「横繁吹寄格子」を使用。エアコン下のFIX窓にも、外すことができる内窓を取り付けています。
お客様の声

入り口の段差があることで寝室への出入りが辛く、しかも身支度は別の部屋で行っていたので服や物があちこちに散らばり片付きにくいことも悩みとなっていました。暮らしの動線を見直し、物も整理しつつ今後の暮らしがラクになればと、リフォームをすることにしました。このリフォームを機に洋服類や鏡台も寝室に移動することができたので、部屋から部屋への移動もなくなり、生活動線がとてもすっきりしました。和室の雰囲気は好きだったので、それを活かしながら快適な空間になったことがとてもうれしいです。

店長からひとこと

ご高齢の奥様が、今後も快適に暮らしていけることを第一に考えたリフォームとなりました。その中でも、バリアフリーによる安全性と、断熱二重窓による快適性をアップグレードしながら、慣れ親しんだ和室の雰囲気を損なわないよう配慮させて頂きました。天然木の質感を生かした素敵な和モダンの寝室になったのではないかと思います。明るく温かみのあるお部屋で、これからも心地よく過ごして頂けたらうれしいです。ありがとうございました。

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